これまで、アイドルものは勿論全て観てはいたのだけれど、全く興味はなかった、「ゾンビランド・サガ」や「ゴクドルズ」などの特殊系を除いて。
最近貪欲に名だたるアニメの放映権を獲得しているNHK(鬼滅は無理だったようだけれど))がどうしたことか「ラブライブ」の放送を開始した。
今回が既にシリーズ4弾目。
これまでも全て観ていたし、この放送に先立ってNHKEテレで放送された映画版も観たけれど、全く印象に残ってはいなかった。
せいぜい(自称)御先祖藤原秀郷の敵、平将門を祀る神田明神が最初のシリーズではよく登場していたな、ということが気になった程度。
そういうわけで、この作品も何ら期待すること無く、やや観飛ばしに近い形で視聴してきた。そのため、第5話まではやはり記憶に留まることなく、するっと観終えてしまっていた。
ところが。
第6話については、偶々昼食に合わせて観る形となり、わりとしっかりと向き合うこととなった。
思いがけずも、若干涙ぐんだ。
面白いじゃないの。
ストーリーとしては、まあ王道もの。
本当は一緒にアイドル活動をして欲しい友人には別の夢があり、それを応援すべくしばらくの間とは言え、別々に過ごすことになる。それぞれに不安が強まっていく。
しかし、本当はお互いに本当の気持ちとしてはとても強い絆があり、それをはっきりと言葉で表すことはなくとも、ぎりぎりの局面で行動によってそれが明らかになり、最良の結果(コンテスト優勝)をもたらす。
それによって、ついに紆余曲折ありながらも共に仲間として活動を始めることになる。
これまでの回でちらちらと張っていた伏線がここに結実する、という形で、しかも例えばコンテストの場面を省略してしまうなどメリハリの効いた展開となっており、丁寧な演出などもあって、しっかりと魅せてくれた、という印象。
この制作にNHK自体がどれだけ関与しているのか判らないし、監督やシリーズ構成は変わっていないので、今回限りの絵コンテや演出の力なのかもしれない。
しかし、基本的にNHKの番組というのはどれもしっかりと作られているものが多い。
アニメにしてもその影響があるのかもしれず、今後ちょっと注目して観ていきたい。