• ロリの破壊力

     もう、釘宮理恵の破壊力は半端ない。

     勿論、この間まで放映されていたアニメ「LV2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」(長いな)の主題歌、「旦那様とのラブ・ラブソング」のことに他ならない。

     途中まで書いて放置しているうちに、とっくにアニメ自体終了してしまったけれど、折角なので完成させておこう。

     ベテランらしい安定した歌唱力でありながら、年齢を全く感じされない可愛らしさ。
     小麦を食べたわけでもないのに、じんましんが発生してしまいそうなむず痒さ。
     でも、どうにも心が浮き立ってくるのを抑えることが出来ない音楽のポップさ。

     ここまで通例のテーマ曲とは異なるインパクトを与えられた作品は、かつて無かった。

     流石、ロリ道を極める岩崎良明監督。
     本来ロリ属性は皆無と言って良い自分ですら、恐るべき衝撃を喰らってしまった。
     岩崎アニメも、これによって新たな境地へと到達していると言って過言ではない。

     ファミコンでも再現できそうな、チープですかすかなアレンジもまたなんだか、いい。
     ちょっと「うる星やつら」のテーマソングを思わせるところがあるのも確信犯か。

    何だか、無限ループで一日中聴き続けていたい、そんな誘惑に駆られてしまいそうな、怖ろしい中毒性を持った一品であることは間違いない。


  • ラブライブ!スーパースター!!

     これまで、アイドルものは勿論全て観てはいたのだけれど、全く興味はなかった、「ゾンビランド・サガ」や「ゴクドルズ」などの特殊系を除いて。

     最近貪欲に名だたるアニメの放映権を獲得しているNHK(鬼滅は無理だったようだけれど))がどうしたことか「ラブライブ」の放送を開始した。
     今回が既にシリーズ4弾目。
     これまでも全て観ていたし、この放送に先立ってNHKEテレで放送された映画版も観たけれど、全く印象に残ってはいなかった。
     せいぜい(自称)御先祖藤原秀郷の敵、平将門を祀る神田明神が最初のシリーズではよく登場していたな、ということが気になった程度。

     そういうわけで、この作品も何ら期待すること無く、やや観飛ばしに近い形で視聴してきた。そのため、第5話まではやはり記憶に留まることなく、するっと観終えてしまっていた。

     ところが。
     第6話については、偶々昼食に合わせて観る形となり、わりとしっかりと向き合うこととなった。
     思いがけずも、若干涙ぐんだ。
     面白いじゃないの。

     ストーリーとしては、まあ王道もの。
     本当は一緒にアイドル活動をして欲しい友人には別の夢があり、それを応援すべくしばらくの間とは言え、別々に過ごすことになる。それぞれに不安が強まっていく。
     しかし、本当はお互いに本当の気持ちとしてはとても強い絆があり、それをはっきりと言葉で表すことはなくとも、ぎりぎりの局面で行動によってそれが明らかになり、最良の結果(コンテスト優勝)をもたらす。
     それによって、ついに紆余曲折ありながらも共に仲間として活動を始めることになる。

     これまでの回でちらちらと張っていた伏線がここに結実する、という形で、しかも例えばコンテストの場面を省略してしまうなどメリハリの効いた展開となっており、丁寧な演出などもあって、しっかりと魅せてくれた、という印象。

     この制作にNHK自体がどれだけ関与しているのか判らないし、監督やシリーズ構成は変わっていないので、今回限りの絵コンテや演出の力なのかもしれない。
     しかし、基本的にNHKの番組というのはどれもしっかりと作られているものが多い。

     アニメにしてもその影響があるのかもしれず、今後ちょっと注目して観ていきたい。


  • ユリ熊嵐

     流石幾原監督、今回もよく判らん。

     熊と人間の友情(愛情)というテーマも奇抜なら、熊が人に化ける、というのも奇妙。
     しかも、その熊は人を襲って食べてしまう。
     そんな関係なのに元々友情が芽生えたりするのはどうしてなのか。
     登場人物の言動、心理、いずれもほぼ理解出来ない。
     そしてお決まり、別次元と言うか神の世界と言うか何だかよく判らない謎の法廷。
     ストーリー的には何とも奇天烈と言う他無い。
     とても面白いどころか、展開についていくことすら難しい。

     しかし、それを補って余りある映像センスには痺れる。とても補い切れるものではなさそうなトンデモ話を観続けさせる魔力が存在している。

    元投稿:2015年7月頃?