人形町 森乃園


2015.7.5入手

ほうじ茶わらび餅 1,300円(税込) いただき物なのでネット検索による推定

http://morinoen.jp/

 店においでいただいたお客さまから、お住まいの近くのお店でお求めになったからと頂戴してしまった。

 この「森乃園」というお店、有名で名前は以前から知っていたし、甘酒通り沿いなので前を通ったことも何度もある。
 しかし、実際にものを手にするのは初めて。
 しかも、ほうじ茶スイーツ。パッケージからでは、どんな味なのか想像もつかなかった。

 いただいたのは「ほうじ茶わらび餅」。
 わらび餅自体、食べるのは初めてな気がする。
 調べてみると、本来は蕨の根にあるでんぷんを抽出して作るらしい。
 ただ、本物のわらび粉は当然ながらかなり稀少だとか。わらびを使うと茶色になるらしく、ここのは無色透明なのでサツマイモ、タピオカや葛などを用いたものなのだろう。
 でも、この無色透明、というのが実に涼やかで、夏にはぴったり(まだちょっと早いけど)。

 

 
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 いただいた翌々日に撮影したら、透明感が大分失われてしまっていた

 

 つるんとした食感で、口に入れると滑らかに溶け出して跡形も無く消え去ってしまう。 ほんのりと甘みがあり、何も付けなくても充分に楽しめる美味しさであった。
 何とも品の良い味わいだ。
 黒蜜も上品な甘みを感じさせ、コクもあってわらび餅をぐっと引き締めてくれる。

 でもとにかく驚いたのはそれにかけるきな粉。
 きな粉にこの店のスペシャリテであり商品名でもあるほうじ茶が混ぜられているのだ。
 なので、色は茶灰色。
 一見本当に灰のようであまり食欲をそそる色合いでは無い。とは言え、黒蜜とは近い色なので、合わせればあまり違和感は無い。

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 これをたっぷりと餅にかけると、ほんのりとほうじ茶の香りが立ってくる。
 甘味とほうじ茶がこれ程合っているとは、これまで想像だにしていなかった。
 全く新しい発見だ。流石ほうじ茶専門店を標榜するだけのことはある。
考えてみれば抹茶は既に和菓子の定番メニューに入れられているし、紅茶だってシフォンケーキやアイスなどでは活用されている。
 ほうじ茶だっていけない筈が無かったのだ。普段ほうじ茶は日本茶でもあまり重視されてこなかったので、思いつく人がいなかったのだろう。
 この店の使命だと言っても良いかもしれない。

 食べた時の印象が何とも爽やかで幸せを感じられる。
 これまで食べた和菓子の中でも最高レベルな気がする。
 ここはお菓子屋というわけでも無く、いただかなければ買うことも食べることもなかったように思う。
 世の中、こうして巡り逢えていない素晴らしいものがまだまだ山のようにあるのだろう。
 一つでも多く出会っていきたいものだ。
 そして、この邂逅の機会を与えていただけた方には、最大限の感謝を捧げたい。

 本当に食べられて良かった。
 
 

森乃園昼総合点★★★★ 4.5

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仙太郎 伊勢丹新宿店


2015年5月10日購入

ぼた餅きな粉 260円  柏餅 通常+味噌餡 以下価格不明  水羊羹  水無月
 

http://www.sentaro.co.jp/

http://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13072515/

 

 和菓子も範疇だ、ということを忘れ、ぺろりと食べてしまったので、写真も無いし、値段も不明。でも備忘録程度に記してはおこう。

 伊勢丹の地下で手土産を物色していると、一軒だけ行列店が。
 名前を見ると、仙太郎。以前どなたかに何かをいただいた気はするものの、具体的にはさっぱり思い出せない。
 京都丹波のお菓子らしい。行ったことも無いところだし、自分で買ったことは無さそうだ。
 東京の場合、行列しているからと言って美味しいとは限らないし、ましてや好みかどうかは何とも言えないのだけれど、カウンターに並ぶ菓子自体の佇まいが素敵だったので並んでみた。まあ、その間に何を買うか相談したりも出来たので、どちらかと言うとあっという間だった。

 どれも美味しそうで迷いに迷った挙げ句、季節ものの柏餅にお薦めの水羊羹、奥さんが惹かれたぼた餅に、大好きな豆餅ぽい水無月を購入。
 わらび餅などもかなり惹かれはしたものの、今回は見送り。

 ぼた餅には紫蘇も刻んで混ぜられており、それがほんのりと品のある香りで引き立ててくれる。本来紫蘇は好きでは無いのだけれど、これならいける。
 餡の甘さ、餅の塩気、共にしっかりとしていて相当に美味い。

 柏餅は、何と言っても餅が軟らかい。とろけるようだ。こちらの餡もしっかりとした味だったし、何より味噌餡の方は味噌の風味が立っていて面白い。

 水羊羹も薄味などでは無く、水っぽさも感じさせない。いける。

 水無月のみ、思っていたのとは違った、ということで残念だった。
 餅(のようなもの)が固かったのだ。
 調べてみると、これは餅などでは無く「外郎」だったらしい。
 それなら判る。どちらかと言うと固い食感と、塩気などは無く淡甘い感じは、まさにそれだ。
 ただ、こちらが期待し求めていたものが勝手に豆餅だったので、そこにミスマッチが生まれてしまった。でも勿論美味しかった。

 全体に味付けがしっかりとしており、またどんどん売れている商品だから当然かもしれないけれど、どれも鮮度が良くて瑞々しい。
 たまに気の迷いで街の鄙びた和菓子屋で団子など買ってみると、噛みきれない程かちかちの代物にぶち当たってしまうこともあるけれど、その対極にあると言って良い。

 和菓子は洋菓子に比べれば大分リーズナブルだし、食べ応えもある。
 まあ、基本小豆・餡のバリエーション、ということになり味が似てしまうところは否めないけれど。
 また次回、涙を飲んで諦めたわらび餅など、別のメニューも試してみたい。
 
 
 

京菓子司 仙太郎 伊勢丹新宿店昼総合点★★★★ 4.0

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