第15回 帰ってきたなぎら健壱のフォーク夜話


もう観てから大分経ってしまったので、記憶している断片だけを記しておく。

 

9月18日(木)、江東区森下文化センターで初めて生なぎら健壱を観た。

自由席だったので、会場20分前位に到着したら既に結構な行列。

どうなるかと思ったら、センター前から1/3位、という思いの外良い席が空いていた。

 

時間になり、ギターを提げたなぎらと相棒と思われるギタリストのおじさん二人が登場してきた。

内容としては、子供の頃一時住んでいたという深川の思い出や、より思い出深いらしい銀座の話などを一くさりしてから自分の曲を弾き語る、という形式。

思っていたよりも曲の割合が多かった。この手のバリバリフォークには あまり興味は無かったので、勝手な願望からいえばもっとトーク部分を長くしてもらいたかったところ。

まあ、本質的にこれは「フォーク夜話」であり「トーク&ライブ」なのだから仕方の無いところなのだ。そちらのファンも結構いるのだろうし。

 

驚いたのは、歌となるとそれまでのちょっとだみった声がとても澄んだ、ちょっとと高目の声質へと変わり、しかもかなり巧いものだったこと。

実際、これまでTVで見ることは数あれど、歌を聴いたことは無かったので知る由も無かったのだ。

やはり流石プロとしてやっているだけのことはあるものだ、と、考えようによってはあまりに失礼な感想を抱いたりしながら拝聴していた。

 

自分でもはまった深夜ラジオ、特に「パック・イン・ミュージック」(TBSラジオ)の話など、懐かしいネタもいろいろとあったけれど、ほとんど忘れた。

彼がデビューしていくまでの話などもされていたように思う。そこでも「意外に」若い時から歌を評価されていたらしいことを知ることになったりした。

 

トークは予想通りなかなかに楽しく、歌の方も結構快適なものだったのでこれはお得ものだったな(因みに料金は前売りで3,000円)、と思っているうち、ゲストとして予告されていた小室等が呼び出された。

 

たまげた。

そして痺れた。

 

それまで(不覚にも)ちょっと感動していたなぎらの歌など全く霞んだ、というより地平の彼方に吹っ飛ばされてしまった。

とにかくその歌声、冒頭のワンフレーズだけでもうこちらの心をがっしりと捉え、奪い去ってしまう。

聞き惚れる、とはまさにこのことだ。

曲自体はこちらもフォークだし特に好き、というものではないのだけれど、その声だけで充分に聴かせてしまうし、何時までも聴き続けていたくなる。

これが才能、天賦の才というものなのだろう。

小室さんの方はトークがそれ程得意なわけでも無いようなので曲メインだったものの、あくまでもゲストなので、それ程長い時間では無かった。それでも、このコンサートに来られて良かった、と思えるだけのものはあった。

 

一度ゲスト退場の後、最後には当然ながらなぎらと小室のデュエットに。

しかし、こうなってしまうと完全にゲストに持っていかれてしまっていた。

 

こちらとしては儲けものだったけれど、ゲスト選びは気をつけないと、ということでもありそうだ。

 

このライブ、場内での飲食が自由で、入口でもビールやスナック菓子などを販売していた。この手のイベントではなかなか珍しいけれど、それもまた楽しい。

そうしたゆるさも今回の魅力であったと言える。

 

いやいや、何ごとも経験、体験してみないと判らないことも山程あるものだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>