寄生獣 セイの格率


 

 結構すぱすぱ人が殺されていく。
 主要人物と思っていた人間まで思いの外あっという間にやられてしまってびっくり。

 観ていても全く気付かなかったのだけれど、原作マンガはもう20年も前に完結していたらしい。アニメ化に当たり舞台設定や小道具を適宜修正することで内容は変えないまま現代化に成功したようだ。
 内容的には原作の最後まで放送したらしい。終わり方は大分あっさりとしたものだったようだ。

 いろいろと考えさせられる要素も多く、珍しく比較的深い内容の作品だったと思う。
 しかし、この寄生獣というのは一体何だったんだろうか。原作者にも正解は無いようなので、どうにもならないところながら。

 

弱虫ペダル GRANDE ROAD


 

 前回放送がインターハイ途中、しかもかなりの見所直前で終わる、という禁断のエンディングをかましてくれていたが、全く何事も無かったかのようにその続きから再開。
 こんな風に意味も無く3か月も空けられてしまう、というのは制作側の勝手な都合に過ぎない。
 それだけ時間が空いてしまえば内容も当然かなり忘れてしまっている。
 ドラマへの感情移入だって相当にテンシャンが下がってしまう。
 作り手側からすればとにかくディスクさえ売れればそれで良いので、むしろ忘れられるというのは有り難い、位に思っているのかもしれないし、作画のクオリティの方が重要なのだろう。
 でも、それではTVで観ている人間をあまりに馬鹿にしている。
 本来販売している作品をただで見せていやっている、というような意識があるのだとしたら、それはもう「テレビアニメ」というものの、存在意義を放棄してしまっているとしか言いようがない。
 事前の準備などに時間が取れていればこんな必要も無い筈で、こんな状況が常態化すること無く、改善されることを望むばかりだ。

 いくら何でもいきなり優勝は無いだろう、と思っていたら、さまざまな状況が重なってとは言え、出来過ぎではないだろうか。
 これでは、もっともっといろいろな目に遭い力を付けてきた他の選手が可哀想では無いか。

 この作品の珍しいところは、主人公にさしたる挫折も無く、いきなり登り詰めてしまうこと。これも時代なのだろうか。
 昔であれば、優勝する前に何回も負けたり強烈なライバルが現われたりするものなのだけれど、猛者は何人も出ては来るものの主人公のライバル、という印象では無い。
 と言うか、主人公自身があまりドラマの中心にはおらず、むしろ傍観者、観察者の立場にあるようにも思える。それであれば彼を巡るドラマがあまり無いのも理解出来る。
 しかし、であればそうした彼が優勝してしまう、というのは、唐突な印象もある。

 とか何とか言いながら、スポーツものはやっぱり観続ければ夢中にはなってしまう。
 レコーダの容量不足から、一番大事な優勝の瞬間辺りの数分間だけ見損なってしまったのが何とも悔しい。

 

 

四月は君の嘘


 

 何ともお約束な展開、あまり悲しい気持ちにもならなかった。
 もう結構早い段階で、ああ、これはお別れオチだな、という予感がした。
 
 題材がクラシックというところには興味を惹かれるものの、ストーリーとしては時折妙なギャグが挟まれるもののあまりに暗くて。

 それと、この手の作品で毎度思うのは、演奏中に客席で会話をするのは絶対に止めて欲しい。
 これに影響されるバカが出てこないとも限らない、と言うかきっと出そう。
 物語でもあるし心の独白であればいくらでも構わないのだけれど、特に大事なコンクールの演奏中に私語など、許されるものではあるまい。

 ノイタミナ、今回も個人的には嵌まらず。そして、うちの奥さん的にはどハマり。
 女性向けのメロドラマ要素が強いのだろうか。

 

 

 

幸腹グラフィティ


 

 新房昭之が総監督、ということだけれど、あまり彼らしさは発揮されていない。
 まあ、登場人物のほんわりぶりはひだまりスケッチに近いものはあるけれど。

 何よりこの手のアニメとして致命的なのは、料理がメインの話なのにあまり料理のシズルカットが無く、あってもあまり美味しそうに見えない。
 むしろ食べた時の人物の表情が妙に色っぽく描き出される方に力が入ってしまっているのはどうなのだろう。

 新房監督絡みということで保存版にしたけれど、特に見返すことの無さそうな作品だ。

デス・パレード


 

 最初は「笑うセールスマン」や初期の「遊戯王」のような闇のゲームものかと思ったけれど、内容はどんどん想像とは違う方へと変化していった。
 前半シビアなゲームの強烈な印象が強かっただけに、後半は何だかちょっと印象が薄くはなってしまった。

 それでもストーリー的にはなかなか面白かった。次回が楽しみになる位には。
 結構解決していない部分も多く、気持ちとしては続編を作りたいと思っているのだろうか。特に原作があるわけでも無いようだし。

 

ユリ熊嵐


 

 流石幾原監督、今回もよく判らん。

 熊と人間の友情(愛情)というテーマも奇抜なら、熊が人に化ける、というのも奇妙。
 しかも、その熊は人を襲って食べてしまう。
 そんな関係なのに元々友情が芽生えたりするのはどうしてなのか。
 登場人物の言動、心理、いずれもほぼ理解出来ない。
 そしてお決まり、別次元と言うか神の世界と言うか何だかよく判らない謎の法廷。
 ストーリー的には何とも奇天烈と言う他無い。
 とても面白いどころか、展開についていくことすら難しい。

 しかし、それを補って余りある映像センスには痺れる。とても補い切れるものではなさそうなトンデモ話を観続けさせる魔力が存在している。
 まるで優れた建築家の建物を見ているかのような楽しさがある。
 これがあるから、彼の作品は見逃せないのだ。

 また、ストーリーは謎でも、いや謎だからこそか、そこに登場するギミックは実に印象深い。思わず心に残ってしまう。
 謎の法廷「ユリ裁判」にしろ「排除の儀」にしろ。
 ビジュアル的にも設定的にも。

 ウテナでもそうだったけれど、もう少しストーリーでも楽しめるようになると最強なのだが。

 

響け!ユーフォニアム


 

 良くも悪くも京アニらしいアニメだった。

 誰か一人に絞り込むのでは無く、何人かの関係を描くことで青春群像劇を作っていこうという設定の仕方、何となくちょっとひねた台詞回し、そして物凄く丁寧な絵造り。
 相変わらず鼻につく、というのが一番強い。

 吹奏楽、という舞台はクラシック好きとしては惹かれるものがあるし、本来楽しみになって良いところなのだけれど、どうもそんな気にはならなかった。

 オープニングテーマのTRUE「DREAM SOLISTER」は「プラスティック・メモリーズ」の項でも書いたように名曲揃いの今クール音楽の中でもピカ一。
 まだ歌ってはいないけれど、カラオケでこれ以上気持ちよく歌える曲はそうあるまい。 楽しみだ。